「ここ一番」

おはようございます。
まずは、昨夜、北とぴあの「さくらホール」で開催された『JCDA合唱の祭典2016』のオープニングコンサートに出演した2・3年音楽コースとダンス部、46名の生徒の皆さん、本当にお疲れ様でした。今回のテーマは、「歌い継いでいくvol.5~世界の名歌を集めて~」。すべてのプログラムが原語で歌うシリーズだったので、本校は、ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージックより「エーデルワイス」・「すべての山に登れ」・「ドレミの歌」』を原語の英語で歌いました。合唱の中にフルート三重奏や金管三重奏(Tp&Tb)、華麗なるバレエや楽しいダンスが加わるなど、日音生ならではの演奏とパフォーマンスを観客に届けることができました。短い練習期間でしたが、ゲネプロでさらに確認もできて感動的なステージとなり、会場いっぱいに割れんばかりの拍手をいただくことができました。出演した皆さんにとって、とても忘れられない貴重な経験になったことと思います。ご指導いただいた先生方はもちろんのこと、応援に駆けつけてくれた多くの先生や生徒、保護者の方々への感謝の気持ちも忘れないでください。
さて、今日は「ここ一番」というお話をしたいと思います。

        =「ここ一番」=とは、
       今が良くても悪くても、今後に大きく影響を及ぼす重大な場面だということ。
       (例)「ここ一番で踏ん張る」とか「ここ一番の大勝負」等

そんな「ここ一番」の場面に出くわした時に、私は二通りの人がいると思います。一つは、そんなときに自分の能力を最大限に出せる人、もう一つは、ここ一番というときに限って自分の能力を発揮できない人です。私は、この違いはいったいどこにあるんだろうと考えてみました。
自分自身が頑張って一生懸命に練習に取り組んだのに、「ここ一番」の場面でうまくいかないのは、「駄目かもしれない、また失敗するかもしれない、失敗したらどうしよう」といったネガティブな気持ちが働いているのかもしれません。ここ一番の場面では、やはり自分に対して自信を持つことが大切です。「自分はできる、ここまで頑張ったのだからできないはずがない」とか「もうどうにでもなれ、こんなに頑張ったのだから悔いはない、あとはなるようになれ」というある意味開き直る気持ちも大事だと思います。
では、ここ一番の時に強くなるためにはどうしたらいいのでしょう。私は、学生のときに、プロの演奏家になった先輩から教えてもらったことがあります。それは、「失敗してもめげずにがんばろうとすること」「うまくいっても人に自慢ばかりしないで謙虚な姿勢を持つこと」「上には上があると思い、頑張り続けることが大切なんだよ」と教えてもらいました。
来週はいよいよ『日音祭』です。昨日の本番もそうでしたが、まさしく「ここ一番」という場面だと思います。ステージに出演する人はもちろんのこと、展示や模擬店にも皆さん一人ひとりがその役目を果たすことができるように、日音生としての「おもてなしの心」をもって取り組んでほしいと思います。期待しています。がんばってください。