「 きよしこの夜(聖夜) 」-2018年は誕生200年-

 おはようございます。
10月31日の「ハロウィン」から1ヶ月以上が過ぎ、早くも12月(師走)。
街は赤と緑のクリスマスカラーのイルミネーションが冬空に鮮やかに輝くようになりました。そして、街角のスピーカーからは、松任谷由実の「恋人はサンタクロース」や山下達郎の「クリスマスイブ」などのクリスマスソングを耳にするようになりました。

 さて、キリストの誕生を祝うクリスマスソングは世界中に数えられないほどあると言われていますが、世界でもっとも親しまれているクリスマスソングは、何といっても「きよしこの夜(聖夜)」ではないでしょうか?
 この「きよしこの夜(聖夜)」は、今年のクリスマスで誕生200年を迎えます。新聞報道によると、歌が生まれたオーストリア西部のオーベルンドルフという町で11月25日、記念式典が開かれました。オーケストラが聖歌を奏で、曲の200年を振り返る動画などが上映されたそうです。「きよしこの夜」の歴史研究などに携わる地元団体のミヒャエル・ノイライターは式典後、この曲は「クリスマスのお祝いに欠かせない、世界の平和にも貢献してくれる曲だ」と強調し、「雰囲気の良い、感動的な式典だった」と喜んでいたそうです。

 日本語のタイトルである『きよしこの夜(聖夜)』の原曲は、もともとドイツ語で書かれており、「Stille Nacht(シュティーレ ナッハト)」といい、有名なクリスマス・キャロルのひとつです。
今から200年前の1818年のクリスマスにオーストリアのオーベルンドルフの聖ニコラウス教会で初披露されました。原詞の「Stille Nacht」は、司祭のヨゼフ・モールによってドイツ語で書かれ、教師兼オルガニストであるフランツ・グルーバーによって作曲されました。英語の題は「Silent night」(作詞・John Freeman Young)、日本語の題が「きよしこの夜」(作詞・由木康)です。
現在、300以上の言語に翻訳され歌われている
と言われています。

 また、オーストリアの首都であるウィーンなど国内各地で誕生200年を記念して演奏会が計画され、クリスマスイブにはオーベルンドルフでコンサートが予定されています。
私は、知人の紹介でクリスマスイブ12月24日22時~オーストリアの世界遺産ザルツブルク大聖堂で開催される『「きよしこの夜」誕生200年記念のクリスマスミサ』にザルツブルク大聖堂合唱団のバスパートの一員として参加することになりました。当日は、モーツァルト作曲「ミサ曲ハ長調KV.258」全曲、ヘンデル作曲「メサイヤ」より、そして、「きよしこの夜」を言語のドイツ語で歌います。日本から合唱団Sop.Alt.Ten.Bass.併せて30数名が加わることになっています。

 今回の旅行は、6泊8日という短い期間ですが、モーツァルトの生誕地であるオーストリアのザルツブルクに行けること、モーツァルトがキリストの洗礼を受け、後年オルガン奏者を務めた世界遺産のザルツブルク大聖堂で「きよしこの夜」誕生200年の記念すべきクリスマスミサの合唱団の一員として歌えること、そしてもう一つ、サウンド・オブ・ミュージックの物語の舞台であるザルツブルクのロケ地が見学できること、また、35年ぶりに行くウィーンでバレエ「くるみ割り人形」を鑑賞できることなどなど・・・私の人生の中でも貴重な体験と思い出になるのではと今から楽しみにしています。

 年明けの3学期始業式でその報告をしたいと思います。
特にサウンド・オブ・ミュージックのロケ地見学は、来年度の総合学習上演発表の参考になるような報告ができたらと思います。

 以上で、私のお話を終わります。


(参考)
 ※クリスマスキャロルの『キャロル』とは、
    クリスマスの時期に歌われる宗教的な民謡を総称します。
    ただし,「キャロル」は英語の呼び方で,
    フランスでは「ノエル(noël)」,
    ドイツでは「クリスマスのリート(Weihnachtslied)」,
    スペインでは「ビリャンシーコ(villancico)」 と呼ばれます。
 ※『司祭』とは、
    カトリック教会の聖職者の一つ。
    『牧師』とは、プロテスタント教派の牧会をする人を呼びます。