「天網恢々 疎にして漏らさず(てんもうかいかい そにしてもらさず)」

おはようございます。 まずは、今年で14回目となる先日の総合学習上演発表「サウンド・オブ・ミュージック」ですが、ご来賓や地域・保護者、そしてたくさんの中学生など、午前の部・午後の部合わせて800名以上の方々に皆さんの晴れの姿を鑑賞していただきました。エンディングで生徒全員が合唱した「すべての山に登れ」では、感動して私を含め多くの方々が涙を流されていました。音楽・バレエ・舞台芸術・幼児教育の4コースの日頃の授業の集大成として取り組んだ「サウンド・オブ・ミュージック」は、生徒一人ひとりが与えられた役割に責任をもち、最高の技能と表現が出せたと思います。たくさんのご来賓からも「例年にも増してクオリティの高い演技・演奏・バレエ・ダンス、そして舞台運営であった」とお褒めの言葉をいただきました。この経験をきっかけとして、さらなる自分の芸術性や専門性を向上させると共に様々な活動に主体性や協調性をもって取り組めるように努力してください。 さて、今日は、「天網恢々 疎にして漏らさず」というお話をしたいと思います。この言葉は、歴史の授業で習って知っているという生徒もいるかもしれませんが、紀元前6世紀頃の中国の思想家「老子」の言葉だといわれています。 この言葉は、「天が張り巡らせた法の網の目は、隙間(すきま)だらけで粗(あら)いように思えるが、広大であり何一つ漏(も)らすことなく捕らえて逃がさない」という意味です。簡単に言えば、「悪いことはしてはいけない、天はすべてお見通しだ」ということです。 小さい頃、自分勝手な心が優先して、「少しくらいは悪いことをしてもいいだろう。どうせわかりっこない」と思ってもいつかはばれる。そうなってから初めて「何でやってしまったんだろう」と後悔する。そんな経験をした人も多いのではないでしょうか? 「正直に生きて頑張っている人が損な役割を引き受け、少数のずるい人間が楽や得をする。」そんないやな世の中にしないためにも、みんなで社会や学校のルール・マナーを守っていきましょう。特に、いじめに繋がるようなことは、言ったりやったりしないこと。メールやラインについては、年度初めに皆さんも講習を受けましたが、まだ指導部からの報告を受けることがあります。「ちょっとくらい」という心の隙間から生まれる悪いことは自制心をもってやらない、また、やってしまいそうな人を見かけたら「そんなことはやめた方がいいよ」とたしなめてあげることも大切なことではないでしょうか? 皆さんが気持ちよく楽しく学校生活を送るためには、一人ひとりのわがままを我慢することも必要でしょうし、人を思いやる気持ちをもつことも大切だと思います。この「天網恢々 疎にして漏らさず」という言葉を心の片隅に置いといてください。 最後に、本日午後1時から、第3回目となる各コースの体験入学があり、多くの中学生や保護者の方々が来校します。お手伝いの生徒を含め、是非とも明るい笑顔で「こんにち は」と大きな声で先にあいさつをしてください。また、11月12日(土)には「舞台芸術コース コンサート 2016」が、11月26日(土)には「秋の音楽コース コンサート」が予定されています。出演される生徒やお手伝いの皆さんは、日音のそれぞれのコースの「特色」と「魅力」を来校した中学生に理解してもらえるように、またクオリティの高いパフォーマンスができるようにがんばってください。 以上で校長講話を終わります。
【一口メモ】 「老子」とは、 紀元前6世紀の人物とされる。古代中国の哲学者であり、「道教」創案の中心人物である。「老子」の呼び名は「偉大な人物」を意味する尊称と考えられている。書物『老子』(またの名を『老子道徳経』)を書いたとされるがその履歴については不明な部分が多く、実在が疑問視されたり、生きた時代について激しい議論が行われたりする。道教のほとんどの宗派にて老子は神格として崇拝され、三清の一人である太上老君の神名を持つ。