新年、あけましておめでとうございます。
 3学期初日の始業式、皆さんの元気な姿を見ることができて大変うれしく思います。
今朝、一日遅れとなってしまいましたが、七草がゆ(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)を食べてきました。正月に食べ過ぎや飲み過ぎで疲れた胃にはやさしい食べ物であり、古くからの日本のよき風習ですね。

 さて、今年は、「子(ねずみ)年」
もともと干支に使われる漢字は動物を表したものではなく、天体の動きから暦を表すのに使われていたものであり、そもそもは季節によって移り変わっていく植物の様子を表した漢字だったといわれています。
今よりもずっと植物が身近で大切なものであった農耕時代、植物の成長の様子を知るための暦はとても重要な役割を持っていました。
令和2年(2020年)は正確に言うと「庚子(かのえ・ね)」の年ということになります。

 では、子年にはどんな意味があるのでしょうか?
「子」という字は、頭部の大きな幼児の形からきた象形文字です。
中国の『漢書』では、「子」は、繁殖する・うむという意味をもつ「孳」という字からできており、新しい生命が種子の中に萌(きざ)し始める状態を表しているといわれています。中国伝来の十二支は、もともと植物が循環する様子を表しているので、十二支の一番目にそのような意味をもつ「子」がくるのです。
 また、「ねずみ」の仲間は、繁殖力が優れているばかりか適応能力が高く世界中に分布しています。
5日(日)、NHKの「ダーウィンが来た」という番組で、今年の干支にちなんで「ねずみ」についての特集をやっていました。
地球上で人間は、五大陸の様々な場所で生活をしています。人間が住んでいる身近に生息しているねずみもいますが、様々な環境に順応しているねずみもいます。例えば、近年流行の先端を行っている世界最大級のねずみ「カピバラ」、木から木へと飛び移るねずみ「モモンガ」、背中の針で身を守るねずみ「ヤマアラシ」、川に木のダムを造って生活するねずみ「ビーバー」、アメリカの草原に穴を掘って住むねずみ「プレーリードッグ」など・・・。
映像で見て感心するとともに改めてねずみたちの環境の適応能力に感動しました。youtubeにも出ていますので興味のある人は見てみてください。かわいいですよ。
「生き物は強いものが生き残るのではない。環境に適応した生き物が生き残れるのだ」という言葉を思い出しました。

 令和2年は、記念すべき2020オリンピック・パラリンピックの開催の年でもあります。
例年以上に、世界中からたくさんの人たちが日本にやってきます。日本人としても意味のある年になると思います。
令和になって初めての1月。皆さんもひとつの節目として、自分の大きな夢の実現に向けての新たな目標を立ててほしいと思います。
今年も校長の掲示板に「一月のひと言」を貼っておきました。
それは、「Ambition・志(こころざし)高く」という言葉です。
日音の1号館になる前に住居兼研究室として使われていた化学者である池田菊苗氏(第5番目のうまみ成分「グルタミン酸」の発見者)の言葉です。

 最後に、三学期は1月(行く)・2月(逃げる)・3月(去る)といって、「あっ」という間に過ぎてしまいます。
3年生は、卒業公演で最高のパフォーマンスができるように日頃の練習を頑張るとともにスムーズに進路先での活動ができるようにその準備にも当ててください。
2年生は、ハワイの修学旅行に向けて諸準備を滞りなく進め、思い出に残るものにしてください。
1年生は、4月に後輩となる新入生を迎える準備をしてほしい
と思います。
短い三学期ですが、専攻・専門の日々の練習に励むとともに勉強にも真剣に取り組み、一日一日を大切にしてください。

 以上で、私の年頭のあいさつとします。