「 有難い(ありがたい) 」

 おはようございます。
42日間の夏休みが終わり、今日から2学期が始まりました。
皆さんの元気そうな顔を見られて校長として嬉しく思います。
朝晩は、若干過ごしやすく秋の気配も感じられるようになりましたが、まだまだ厳しい残暑が続くようです。体調を崩さないように十分健康には留意してほしいと思います。

 2学期も自分の所属する学年やコースごと新たな目標をもつとともにフォーサイト手帳を活用して日々の学校生活を充実したものにしてほしいと思います。
学校行事としては、普段の授業やレッスンの集大成を発表するバレエコンサート・舞台芸術コンサート・音楽コンサート、そして、幼児教育コースは、有明教育芸術短期大学での授業体験、そして今年で17年目を迎える総合学習上演発表「サウンド・オブ・ミュージック」があります。いよいよ練習も本格化していきます。総合学習の時間では、更なる感動的な舞台となるように、全校生徒の力を結集して自分の役割に責任をもち、互いに励まし合いながら進めていってください。皆さんの後輩となる中学生をはじめとする来校される観客の方々に感動を与えられるようなパフォーマンスを期待しています。
 また、3年生は、進路に向けての取り組みも佳境に入っていきます。大学・短大・専門学校の入試、劇団やバレエ団への入団試験、海外留学などそれぞれの大きな夢の実現を目指してがんばってください。保護者や担任の先生ともよく相談をしながら、書類ミスなどのないように進めてください。

 先日、テレビを見ていたら、昨年9月に亡くなった名女優の樹木希林さんのお嬢さんである内田也哉子(うちだややこ)さんの対談がありました。父親は、有名なロックンローラーの内田裕也さん、そして夫は、俳優の本木雅弘さんです。也哉子さんの父であり樹木希林さんの夫のロックンローラーの内田裕也さんは本当に自由奔放な人でした。今日は、その対談の中で話されていた、樹木希林さんの名言である「有難い(ありがたい)」という言葉を紹介したいと思います。


『私は「なんで夫と別れないの」とよく聞かれますが、私にとってはありがたい存在です。
ありがたいというのは漢字で書くと「有難い」、難が有る、と書きます。
人がなぜ生まれたかと言えば、いろんな難を受けながら成熟していくためなんじゃないでしょうか。』


 私は、この「有難い」の言葉を聞いたとき、人生は何もかも自分の思ったようにうまくいくものじゃない、どんなに努力して頑張ったとしてもうまくいかないこともある、それでも負けずにその難を乗り越えながら生きていくことで人間として成熟していくことができるのだと教えてもらったように感じました。

 全校登校日で映画のことをお話しましたが、その後、妻とブロードウェイミュージカルの「ウェストサイド物語」を、一昨日は、父母と教師の会の皆さんと劇団四季の「Cats」を観てきました。出演している俳優たちの演技・ダンス・歌などの素晴らしいパフォーマンスにとても感動しました。
 しかし、もともと「一流」と呼ばれる人すべてが、元からその達人であった訳ではありません。どんな人でも「若手」や「未熟」と言われた時代があり、様々な失敗や挫折を繰り返しながらもそれを乗り越え、今の地位を獲得してきたのです。一流と言われる人は、「生まれてからずっと一流」なのではなく、一流になるべく日々自分を磨いてきたから、そして、これからも今の自分に満足することなく努力を続けるからこそ、人に感動を与えられる人になれるのだと思います。

 皆さんも自分の大きな夢の実現に向けていろいろな「難が有る」と思いますが、日々の練習・レッスンに真摯に向き合うとともに勉強にも力を入れ、知性と芸術の融合を目指してください。

 以上で私のお話を終わります。