「おはようございます」

 新3年生、新2年生の皆さん、そして、昨日入学された73名の皆さん、「おはようございます。」私は、第6代目校長として2年目となる菊本和仁と申します。今年度も歴史と伝統あるこの日本音楽高等学校で皆さんとともに過ごせることを大変うれしく思っております。

 今日は、第1回目の全校朝礼です。新入生もいますのであらためて自己紹介したいと思います。
私は、武蔵野音楽学大学の声楽科出身でドイツリートを専門に勉強してきました。様々なステージやスタジオで演奏活動を経験した後、東京都の区立中学校の音楽の先生、教頭、副校長、校長として36年間勤務しました。この間、都や全国の音楽教育研究会会長として、また、音楽の専門分野では、コンクールやコンテストの審査員として関わってきました。
 私は、これらの経験を生かしてこの伝統と歴史のある日本音楽高等学校で、一人ひとりの生徒が楽しく有意義な学校生活を送り、大きな夢を叶えることができる魅力あるすばらしい学校となるよう、専任の先生方やたくさんの講師の先生方とともに学校経営にあたっていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 毎週土曜日には、今日のように全校朝礼や学年集会がありますが、今年度から、毎月のコース集会も取り入れ、学年を越えた先輩後輩の縦のつながりも大切にしていきたいと思います。コースの先生方はもちろんのこと、3年生が中心となって各コースを盛り上げていってください。

 本日から授業やオリエンテーションが始まりますが、音楽・バレエ・舞台芸術・幼児教育の各コースで、自分の目指す大きな夢に向かってがんばっていってください。そのために、まずは始業式や入学式でもお話しましたが、あいさつ・時間を守る・身だしなみ・言葉遣い・姿勢の基本的な生活習慣「あ・じ・み・こ・し」を実践しながら、専門の実技レッスンや実習はもちろんのことすべての授業や学校行事にも真剣に取り組み、充実した高校生活を送ってほしいと思います。

 さて、全校朝礼では、毎回校長講話をお話します。私の普段から考えていること、皆さんの専門分野や専攻に参考になるようなお話ができたらと考えています。その際、お話のタイトルはここに用意されている水黒板に筆で書き、数分後乾いて終わるくらいにはお話が終わるようにしたいと思います。

 では、早速、第1回目の全校朝礼、今日のお話の題はあ・じ・み・こ・しの「あいさつ」です。そのあいさつの一つである「おはようございます」についてお話しましょう。  江戸の文化から花開いた「歌舞伎」には、私達が普段から使っている言葉の語源となったものがたくさんあります。例えば、「花道」「正念場」「奈落」「メリハリ」などです。
今日の題「おはようございます」というあいさつも歌舞伎の世界から広がったと言われています。歌舞伎の舞台公演は一日二回行われており、その時にどうやら使われていたようです。歌舞伎界の裏方さんたちが、出番前に練習のために早く楽屋入りしている役者さんにねぎらいの言葉としてかけた言葉、「お早いお着き、ご苦労様です」という言葉が始まりだと言われています。
 皆さんもバレエの先生や舞台に携わる先生方が、午後から来ているのに「おはようございます」とあいさつをしているのを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか? 芸能業界や音楽業界で、常識として使われている「おはようございます」は一日の中で始めて会う人に、使われる言葉だそうです。これは目上、目下の人にも共通して使われています。朝から晩まで関係なく使われる、一日の「おはようございます」は、相手を気遣う心から生まれた言葉なのではないでしょうか?

 最後に、高校での充実した学習や活動をするためには、その生活する環境が大切な要素だと考えています。「環境は人をつくる その環境は人がつくる」という言葉があります。 私は校長として、様々な面から皆さんが生活しやすい環境を整えていきたいと思います。 昨年度、女子校らしく学校に美しい季節の花々や観葉植物を飾る、校長の掲示板で学習や進路に役立つ掲示を行う、授業の始業チャイムの前に予鈴の音楽を流す、学生会館の活用等々、様々な環境への取り組みを行ってきましたが今年もさらなる環境改善に取り組んでいたいと思っています。

 以上で、第1回目の全校朝礼の校長講話を終わります。