着任ならびに始業式 校長あいさつ「あ・じ・み・こ・し」

 59名の新3年生、63名の新2年生の皆さん、改めまして「おはようございます。」先ほど、松本教頭先生より紹介していただきました菊本和仁と申します。
私は、4月1日、前井田良克校長先生から引き継ぎ、第6代校長として着任しました。ここ日本音楽高等学校で皆さんとともに過ごせることを大変うれしく思っております。

 最初に、私のプロフィールをお話したいと思います。
今、桜が満開となっておりますが、昨年度まで、滝廉太郎の「花」の歌詞にある「春のうららの隅田川~」と歌われた桜の名所の近くにある区立中学校長として勤務しておりました。出身大学は武蔵野音楽学大学の声楽科で、卒業後、東京都の区立中学校の音楽科教諭、副校長、校長として36年間勤務しました。この間、東京都中学校音楽教育研究会会長・全日本音楽教育研究会中学校部会会長として、中学校の音楽科教育の発展に関わることができました。また、音楽の専門分野では、東京都中学校吹奏楽連盟理事長やNHK音楽コンクールの審査員として関わることができました。これらの音楽教育の経験を生かしてこの伝統と歴史のある日本音楽高等学校が、さらに一人ひとりの生徒が夢を叶えることができる魅力あるすばらしい学校となるよう、たくさんの先生方や皆さんとともにがんばっていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 さて、皆さんは音楽・バレエ・舞台芸術・幼児教育の各コースで1年間、もしくは2年間学んできました。今日を境に、また新たな気持ちで目標を立て、自分の目指す大きな夢に向かってがんばっていってほしいと思います。

 本校の建学の精神は、「愛と和と誠実」です。
昨年度は、いたわりの心、連携と協調の心、真摯(しんし)に学ぶ心をもって過ごすことができたでしょうか?
皆さんは、将来、スポットライトの当たる華やかな舞台に立って自分の表現を人に観ていただくプロになる、もしくは、小さな幼児と関わる先生となるという大きな夢や目標をもっていると思います。
その実現のためには、専門的な技能や表現を身に付けるということも大切ですが、将来の大人として社会人として身についていなければならない5つの基本的な生活習慣があります。
それは「あ・じ・み・こ・し」です。
「あ」はあいさつ。目上の方に自ら進んであいさつができること。
「じ」は時間を守り、自分自身の生活管理ができること。
「み」はTPOに合わせた身だしなみを整えること。
「こ」は言葉遣い。その場に応じた敬語が使えること。
「し」は物事に向かう姿勢や授業を受けるときの姿勢を正しくできること
です。
後ほど、担任の先生に学級に貼ってもらいますので、是非とも心がけてください。

 次に、各コースの専門分野の授業はもちろんですが、すべての教科の授業を大切にしてほしいということです。高等学校で学ぶ教科のすべてのことは、いずれ専門の芸術の表現や幼児の指導にも役に立つことを知る時期がくることと思います。特に、五教科はその時間内に理解し、基礎学力として定着できるよう真剣に受けてほしいと思います。専門分野に多くの時間をかけなければならない皆さんです。改めて進路に向けての受験勉強ではなく毎日の勉強そのものが、自分の進路決定につなげられるようにしてほしいと思います。

 次に、4つのコースごと活動することが多いカリキュラムですが、同じ時期に学ぶ仲間として友人としてお互いを認め合い、様々な人とのコミュニケーションがとれる生徒になってほしいということです。そのためには、委員会活動や部活動、たくさんの学校行事等に真剣に取り組み、お互いに連携・協力しあいながら、思い出に残るものとしてほしいと思います。また、違う学年や違うコースの先生方も皆さんを一人の日音生として、真剣に考え指導・助言してくれます。同じ屋根の下で生活するすべての人が、ともに思いやりの気持ちを大切にしながら、楽しく有意義な学校生活をおくっていってほしいと思います。私も本校の教育環境の改善に努力するとともに、すべての生徒にアドバイスができるよう、日頃の皆さんの様子を見守りたいと考えています。

 最後に、明日の入学式には71名の新入生が、大きな「夢」と「期待」、そして少しばかりの「不安」をもって入学してきます。皆さんは、日音生としての良き伝統を引き継いできた先輩として新入生にやさしく丁寧に接してほしいと思います。そのために、まずは登校してくる一人ひとりの新入生を笑顔で迎えてください。よろしくお願いいたします。

 以上で、平成28年度 校長の着任ならびに始業式のあいさつとします。