「 憧れ(あこがれ)」

 新3年生、新2年生の皆さん、そして、先週土曜日に入学された66名の皆さん、「おはようございます。」
私は、第6代目校長として3年目となる菊本和仁と申します。今年度も歴史と伝統あるこの日本音楽高等学校で皆さんとともに過ごせることを大変うれしく思っております。

 今日は、第1回目の全校朝礼です。新入生もいますのであらためて自己紹介したいと思います。
私は、音楽大学の声楽専攻でドイツリートを専門に勉強してきました。様々なステージやスタジオで演奏活動を経験した後、東京都の区立中学校の音楽の先生、教頭、副校長、校長として36年間勤務しました。この間、都や全国の音楽教育研究会会長として、また、音楽の専門分野では、コンクールやコンテストの審査員として関わってきました。
 私は、これらの経験を生かしてこの伝統と歴史のある日本音楽高等学校で、
一人ひとりの生徒が楽しく有意義な学校生活を送り、大きな夢を叶えることができる魅力あるすばらしい学校となるよう、専任の先生方やたくさんの講師の先生方とともに学校経営にあたっていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

 毎週土曜日には、今日のように全校朝礼や学年集会がありますが、昨年度から、毎月のコース集会も取り入れ、学年を越えた先輩・後輩の縦のつながりも大切にしていきたいと思います。
コースの先生方はもちろんのこと、今年も3年生が中心となって各コースを盛り上げていってください。

 本日から授業やオリエンテーションが始まりますが、音楽・バレエ・舞台芸術・幼児教育の各コースで、自分の目指す大きな夢に向かってがんばっていってください。
そのために、まずは始業式や入学式でもお話しましたが、あいさつ・時間を守る・身だしなみ・言葉遣い・姿勢の基本的な生活習慣「あ・じ・み・こ・し」を実践しながら、専門の実技レッスンや実習はもちろんのことすべての授業や学校行事にも真剣に取り組み、充実した高校生活を送ってほしいと思います。

 さて、全校朝礼では、毎回校長講話をお話します。私の普段から考えていること、皆さんの専門分野や専攻に参考になるようなお話ができたらと考えています。
その際、お話のタイトルはここに用意されている水黒板に筆で書き、数分後乾いて終わるくらいにはお話が終わるようにしたいと思います。

 本日は「憧れ」というお話をしたいと思います。
「憧れ」は「憧れること」を意味し、「理想とする物事や人に強く惹かれる、自分もそうなりたい、そうしたいと思うこと」を表します。
つまり、「憧れ」は「自分にとって理想とするものに心を奪われたり、自分もそれをしたい、もしくはそうなりたいと思うこと」を表します。
 例えば、音楽コースの皆さんは、自分の専攻する歌や楽器のプレーヤーのようになりたい、バレエコースの皆さんは、初めて見たバレエダンサーのようになりたい、舞台芸術コースの皆さんは、ミュージカルのメインキャストのようになりたい、幼児教育コースの皆さんは、自分のお世話になった保育園や幼稚園の先生のようになりたい等です。
 ここにいる先生方も何かしら憧れをもってこられたのではないかと思います。私も高校一年生の時に、上野にある東京文化会館で観たオペラ ワーグナー「さまよえるオランダ人」の中でオランダ人役を演じたバリトン歌手の大橋国一氏の声に憧れ、音大を目指すきっかけとなりました。以後、憧れの歌手は年を経るごとに変わっていきましたが、その憧れる歌手はいました。
 すでに「憧れ」の対象となる人物がいれば、その人物に近づくように日々の努力を、まだ「憧れ」の対象となる人物がいない人は是非ともこれを機会に探してみてください。
皆さん一人ひとりが日音で専攻や専門を勉強していく上で、目標にもなるし、大きな壁や行き詰まりを感じたときの励ましにもなると思います。

 最後に、先週6号館のカーテンのフックを付ける部分の修繕をしてくれた生徒の皆さん、本当にありがとうございました。環境を整えるためのボランティア活動として参加してくれた皆さんに感謝します。

 以上で、第1回目の全校朝礼の校長講話を終わります。